<声明>水戸、武蔵野ー「聖火」リレー抗議者への不当逮捕に抗議する!
オリンピック・パラリンピック弾圧を許さない!五輪を即時中止せよ!
梅雨明けと同時に猛暑、4度目の緊急事態宣言下の東京では、連日1000人を超えるcovid-19感染者数、コロナ・パンデミックのど真ん中にある。
まさに無謀とも言えるこの状況下、7月23日から東京オリンピック・パラリンピックが開催されようとしている。私たちはパンデミック以前から2020東京五輪の開催に反対してきた。それは、オリンピック・パラリンピックが「平和の祭典」などではなく、「排除の祭典」であり、IOC始め五輪貴族、開催都市やその国の政府、スポンサー企業、開発業者等々、一部の人たちの利益のために、私たち民衆の生活を破壊して、生きることさえ困難にするものだからだ。コロナ・パンデミックはそのことをより鮮明にした。
「復興五輪」を掲げた東京大会が、コロナを理由に一年延期され、新たに「コロナ克服五輪」の装いで開催強行を目指し、3月25日には一年遅れで福島Jビレッジから「聖火」リレーがスタートした。「福島」を利用し切り捨てる五輪の政治に福島の人々は怒り心頭、以後、長野・・・沖縄、広島・・・静岡、神奈川、千葉、茨城、埼玉、東京、「聖火」が訪れる全国津々浦々で抗議行動が起こっている。「聖火」で祝祭を演出し、盛り上げようと言う目論見は見事に破綻した。
隠し、封じ込めることのできない民衆の怒りに、権力は暴力を対置、7月4日、茨城県警は、水戸市の「聖火」リレーで、トーチの火に水鉄砲で水をかけようとした人を逮捕、二週間経つ現在も不当な勾留が続いている。また、開会式予定一週間前の7月16日、武蔵野市で開催された「聖火」点火セレモニーに抗議した一人が「威力業務妨害」で不当逮捕された。ふたりとも命を蔑ろにして強行する五輪に対して、真っ当な怒りをぶつけただけに過ぎない。
2020東京五輪は、空前絶後の警察官6万人を動員、都庁を訪れたIOCバッハ会長警備には、 自衛隊まで出動させると言う物々しさだ。過剰な警備と不当な弾圧は、無謀な開催を強行する人々の後ろめたさの証明でもある。二人に対する見せしめ弾圧に私たちは満腔の怒りを表明する。
「聖火」リレーだけではなく、毎週金曜日の組織委員会前で、札幌・東京の「テスト大会」で、バッハ会長宿泊の高級ホテルに、バッハの広島訪問に、歓迎レセプションの迎賓館に・・・、新橋で、新国立競技場周辺で、新宿都庁前で・・・、連日抗議行動が起こっている。民衆に「犠牲」を払わせても五輪を開催するIOCや日本政府に対して、もっともっと大きな怒りが今、爆発寸前なのだ。
私たち反五輪運動の仲間のAさんに対しても、警察による嫌がらせ、執拗な監視・付き纏いと言う人権侵害がずっと継続している。オリンピック反対の声をあげる人々を抑えこむために、ちょっとした隙を突き、徹底的に嫌がらせをする。理不尽な人権侵害を絶対に許さない!
警察と軍隊に守られなければ五輪はできない。どれだけ弾圧しても「聖火」の現場、五輪会場に、沸き起こる抗議の声は封じ込められない。権力は肝に銘じよ。不当な弾圧を今すぐやめろ!
茨城県警と警視庁は二人をいますぐ解放しろ!
オリンピック弾圧粉砕!
「聖火」を消せ!オリンピック・パラリンピックを中止しろ!
NO Olympics Anywhere
2021年7月19日
オリンピック災害おことわり連絡会
反五輪の会