【声明第5弾】世田谷警察署、Aさんのテントで直接の出頭要請。たび重なるいやがらせ弾圧はやめろ!
オリンピック・パラリンピック反対運動を闘うAさんのテントに、警視庁世田谷警察署が不当な家宅捜査(ガサ)を強行(2020年2月18日)してから約1年。
Aさんへのガサは、積極的に反五輪の声を上げ続ける当該をターゲットとし、「免状不実記載」などという罪状をでっち上げて、反オリンピック運動の情報を奪取し、運動を押さえ込もうとする不当な弾圧でした。「事件」など存在せず、そのでっちあげにすら関連のなかった押収物は、すでに「毛髪3本」以外はすべて返還されていますが、その後も世田谷署は、Aさんに対し二度にわたる出頭要請を文書で送り付け、「事件捜査のため」の取り調べに応ずるよう強要してきました。
こんな不当な呼び出しなど、応じる必要がないのは当然のことです。Aさんは出頭要請を無視し、一切応じないできました。ところが、年を越えた1月6日の午前中、世田谷署を名乗る男性警察官4人がAさんのテントに直接やってきて、「通知を送っているが、応答がないので直接持ってきた」と、出頭要請の文書を置いていこうとしました。Aさんは「勝手に置いていくな」と抗議し書類は受け取りませんでした。すると警察は「13日までに世田谷署に来い」と口走ったかと思うと、「伝えましたからね」と言い捨てて帰っていきました。しかも、「今日は捜査じゃないです」と言いながらも、突然テントの入口に現れて、無断でAさんがいる中を覗きこみ、プライバシーを侵害しました。
出頭日として勝手に指定された日時は過ぎましたが、現時点で世田谷署からは何も言ってきてはいません。しかし、全く不当な「事件」をでっち上げ、大勢でガサ入れを行ったばかりか、その後何度も出頭要請を行い、長期間に渡り Aさんに張り付く警察のいやがらせは、当該の平穏な生活を間違いなく侵犯し続けています。
新型コロナ感染拡大で延期され、いまやIOC内部からも開催が危ぶまれている「風前の灯火」の東京オリンピック・パラリンピックを、日本政府や東京都、組織委員会などはいまだに強行する構えを崩してはいません。半年前を迎えて盛り上がるどころか、オリンピック開催への批判の声がますます広がる中で、反対運動に対する弾圧は、ますます陰湿さを増していると言わざるを得ません。
世田谷署は出頭要請・いやがらせをやめろ! 捜査・取り調べは不当だ! 反五輪運動に対する弾圧を決して許さない!
2021年1月20日
反五輪の会 NO OLYMPICS 2020
2020「オリンピック災害」おことわり連絡会