アツミ マサズミ
2020年12月23日、東京・新宿のスタンディングでのアピール
新宿駅前を御通行中の皆さん。マイクでお騒がせします。東京にオリンピックはいらないネットのアツミと言います。私は石原都知事が開催都市に立候補した2016年の東京オリンピックにも反対をしていました。そういう意味では札付きの反対派です。
ネットの中では、新型コロナウイルスの拡大でオリンピックが出来るわけがないと考えている一般人と当初から反対運動をしているお前たちとは違うと言っているもいるようです。それならそれでも構いませんが、私の反対の理由の一つを聞いて下さい。
オリンピック・パラリンピックで使われるのは私たちの血税
私が言いたいのはオリンピック・パラリンピックに東京都の税金ではなく、皆さまの血税が使われるかも知れないという点です。
2020年12月22日に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が組織委員会予算を公表しました。2016年に第1回予算案、バージョンからV1予算と言うそうです。で今回が5回目v5予算です。そこでは収入が7210億円、支出も7210億円と収入と支出が同額とされています。
だからマスコミは組織委員会の予算ではなく、大会総経費をメインに報道しているところが多いです。2019年のV4から2940億円増額し、大会総経費は1兆6440億円になりました。そのうちの960億円が新型コロナウイルス対策費。組織委員会の経費削減努力や増収努力によっても賄いきれない費用について東京都が負担する収支調整額を150億円を組織委員会の収入に計上しています。
東京都の負担はもっと多くなるはずだ
問題はこれだけはありません。オリンピック・パラリンピックの払い戻しをしているにも関わらず前回のv4もv5もチケット売り上げを同額の900億と見積もっています。パラリンピックの払い戻しは2020年12月21日までありましたから12月22日のv5予算のチケット売り上げの数字にはオリンピック・パラリンピックのチケット払い戻し額が一切反映されていない可能性があります。
その他に増収見込みとして760億円が初めて計上されました。トップスポンサーからの収入は前回のv4予算と変わらず560億、国内スポンサーは前回のv4予算は3480億で今回は3500億と20億増えていることになっています。東京都が負担する額は収支調整額として150億としており、この増収見込みはどこから持ってくるのでしょうか。
しかもこの760億はとても大きな額です。収入内訳のトップが国内スポンサー3500億、次が、オリンピック・パラリンピックの払戻額が含まれているか分からないチケット売り上げが900億、第3位は当初のV1予算からびた一文変化していないIOC負担額850億円で、増収見込み760億は第4位になります。この増収見込みはどこから集めてくるつもりなのでしょう。新型コロナウイルスで多くの企業の行政が悪化し、失業が増えているのに。
そこで、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のお問い合わせ番号0570-09-2020に電話をかけて聞いて見ました。
問い合わせ係には詳細がおりていないので分からないそうです。詳細は時期が来たら報告するそうです。組織委員会は予算案は毎年12月に発表しています。ですから例年通りならオリンピック・パラリンピック終了後にこの増収見込みが何を指していたか分かるということになる可能性があります。
コロナ対策を圧迫する都のオリンピック・パラリンピック予算でいいのか
新宿駅前を御通行中の皆さん。それで構いませんか。
東京都が負担する額は収支調整額として計上されているから、増収見込額は東京都が負担する額ではない可能性があります。ご通行中のあなたの払っている税金がその対象かも知れませんよ。
現に組織委員会がお金が足りなかったら東京都が負担する。その契約通り150億の収支調整額がこの新型コロナウイルス感染症対策で東京都の予算が苦しい中、計上されているんです。
だからこの増収見込額とは税金の補填の可能性がある。
マスコミが増収見込額の内訳やその調達に関して報道しましたか。新宿駅ご通行中の皆さんが、どういうことだと声を出さない限り、増収見込みが何かブラックボックスの中にあるうちに、皆さんの税金が使われる可能性があるということを反対派からの警告として話を終わりにしたいと思います。
どうもありがとうございました。
(小見出しは、編集部によるものです)