2月18日、オリンピック・パラリンピックに抗議をする仲間Aさんの住むテントに突然、約30人もの警察員たちが乗り込んできて、「免状不実記載」を理由に家宅捜査を行った。パソコンや携帯電話、手帳や身分証、銀行カードなど30点以上を押収されたAさんは、生活や仕事、活動に支障が生じている。このような公安警察の不当な家宅捜査に対して、反五輪の会とオリンピック災害おことわり連絡会、ふぇみん婦人民主クラブ、研究者らによる「五輪反対運動の弾圧に抗議する言論人の会」、さらに海外から平昌オリンピック反対連帯(韓国)による抗議声明が続々と発表されている。Non aux JO 2024 à ParisもフランスからAさんへの連帯メッセージを寄せた。弁護士らも声明に連名し、Aさんの代理人として早々にこの家宅捜索の処分取り消しや押収物の変換などを求めて準抗告を申し立てた。
3月6日、世田谷警察署は、押収したAさんの私物を一部だけ返したが、「免状不実記載」とは関係がないと思われるパソコン、スマホ、データ記憶媒体などは、未だ返還されていない。また、毛髪を押収したり、口の中の粘膜採取を要求する(Aさんは拒否)など、AさんのDNA情報取得を執拗に求め、毛髪も未だ押収されたままだ。
このことは、今回の家宅捜索が「免状不実記載」をでっち上げ、オリンピック・パラリンピック反対活動の情報を収集する目的をもって行われたものであるということを示している。わたしたちは、このような不当な捜査に対して強く抗議する。
わたしたちはオリンピック・パラリンピック弾圧を許さない。
公安警察はAさんの私物に触るな。パソコンやスマホなど、全てのデーターを見るな、コピーや記録をするな。
世田谷署は押収したAさんの私物を全て直ちに返せ。
2020年3月15日
反五輪の会・オリンピック災害おことわり連絡会