【NOlympicsTV特別編】パンデミック黙示録下のTOKYO2020五輪大会をめぐって  対談:ジュールズ・ボイコフ×井谷聡子

【NOlympicsTV特別編】パンデミック黙示録下のTOKYO2020五輪大会を終えて  対談:ジュールズ・ボイコフ×井谷聡子(2021年8月13日収録、約35分)

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【内容紹介】「アンダーコントロール」という嘘で始まり、「復興五輪」、「コンパクト五輪」、「コロナに打ち勝った五輪」、「五輪でコロナは拡大しなかった」という嘘で終わったTOKYO2020五輪大会。大会終了後5日目の8月13日、批判的オリンピック研究で注目される米パシフィック大学のジュールズ・ボイコフさんと関西大学の井谷聡子さんの対談がおこなわれました。

コロナ・パンデミックをはじめ、世界では温暖化による森林火災や大洪水など、「まるで黙示録の世界」(ボイコフ)の様相を呈した2021年夏。テレビではまるで全く別々のパラレルワールドの出来事のようにコロナとオリンピックのニュースが報じられ、「開催すれば批判もおさまる」という一部の思惑もあったようですが、世界では「倫理観のかけらもないIOCの正体を世界中に知らしめた」「史上最悪の五輪だった」という意見が根強いとボイコフさんは指摘しています。

「祝賀資本主義が五輪批判の重要なフレームワークになった」という井谷聡子さんの発言を受け、今回の東京五輪はオリンピックという「祝賀資本主義」が「災害資本主義」の真っただ中で進められた類を見ないケースだとボイコフさんも指摘しています。そして今後、日本の批判的オリンピック研究者らによる実態究明が必要になるだろうと述べました。

自身の母親も歩行困難の障がいがあったというボイコフさんは、アスリートへの敬意を前提としつつ、パンデミック下での開催という人道にもとるパラリンピックの危険性を訴えました。 ボイコフさんは最後に、五輪開催の前から国際連帯を通じた反五輪アクションを呼びかけ、パンデミックと過剰警備いう最悪の状況のなかで、果敢に街頭行動を呼びかけた日本の反オリンピアンたちに称賛と連帯のメッセージを寄せてくれました。路上や獄中を含む全国、全世界の仲間たちとともに共有したいと思います。

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