反五輪の会からのメッセージ

こんにちは。反五輪の会のますだです。都立学校労働者です。

学校では「学校2020レガシー」と看板を付け替えて、オリパラ教育が今もなお続いています。都教委はコロナにより友達との関わりや行事等に様々な制約のある学校生活を送っている子どもたちに、「子供を笑顔にするプロジェクト」と称するイベントなど「多様な体験活動」を展開しています。「多様な体験活動」の三分の一近くは、アスリートとの交流やパラスポーツ運動会、といったオリパラ教育でさんざん繰り返された内容です。当初の目論見より各校からの応募がはるかに少なく、都教委は数回にわたって参加を呼び掛けているありさまです。

今日10月10日は、1964年のこの日に東京オリンピックの開会式が開かれたことを記念し「体育の日」として66年に祝日となった日です。64年のオリンピックでは、女子バレーの「東洋の魔女」をはじめ、選手や関係者に過大な肉体的・精神的負担を強い続けて大会の成功と金メダル獲得、という輝かしい成果を収める結果となりました。このことが社会に及ぼした影響は決して小さくはありません。成功を求め、成果を得るために、当然のように現場の人々に犠牲を強い、かれらの人権をないがしろにする風潮が日本全国を覆い尽くしました。これが今日の過労死などの労働問題や野宿者追い出し・生活保護利用者に対するバッシングなどの社会的弱者への排除をはじめとする多くの人権問題につながっていることを忘れてはならないと思います。

「体育の日」は2000年に10月第二月曜に移り、2018年の衆議院本会議で2020年より「スポーツの日」と名称を変更することになりました。言うまでもなく、オリンピック開催にあわせて、です。そして、2020年と2021年には、オリンピック開会式当日に合わせて、この「スポーツの日」が10月から7月に移動させられました。オリンピックが祝日を恣意的に移動させたのです。開催地の人々の生活が顧みられることなど、もちろんありません。人々はカレンダーを手書きで書き換え、急なスケジュール変更に忙殺されました。

スポーツのチカラをてこに、新自由主義と自己責任論を社会全体に垂れ流すオリパラ記念日「スポーツの日」など、まじ願い下げです!

さて、反五輪の会は、来週の16日、日曜日にこの場所でデモを行います。

NO MORE OLYMPICS! NO MORE IOC!

ぼったくりバッハ断固拒否デモ です。

バッハの来日は何故か中止になりましたが、このタイトルで行動します。

人々の命と暮らしを踏みにじり、数え切れない犠牲を生みながら東京オリンピック・パラリンピックが強行されて、1年が過ぎました。

五輪開催を推進した者たちは、あらゆる手段を使って大会の成功とレガシーをでっち上げ、批判をなかったことにし、歴史を捻じ曲げようとしてきました。しかし現在、相次いで五輪スポンサー・電通・組織委をめぐる汚職が発覚し、五輪反対運動を貶めたNHK番組がBPOによって「なかば捏造的」と断罪されるなど、五輪が金まみれ嘘まみれであったことが日々明らかになっています。

そんな中、10月16日には東京都が8億円をかけた東京五輪1周年記念事業の一環として東京レガシーハーフマラソンが開催されると同時に、なんとIOC主催の「Thank you TOKYO! Festival and Ceremony」なるイベントが開かれます。

何がThank you TOKYOだ!?ふざけるな!おととい来やがれ!

私たちは、東京五輪への怒りと、2030札幌五輪招致反対の意思を表明するためデモを行います。

NO MORE OLYMPICS! NO MORE IOC!の声を叩きつけましょう!

16日15:30にこの場所に集合し、16:00にデモ出発です。

多くの方と行動をともにできますことを願っております。 ありがとうございました。