(公文書) 防衛省・自衛隊のオリンピックへの協力

防衛省・自衛隊のオリンピックへの協力

令和3年7月2日 防 衛 省 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における防衛省・自衛隊の取組について
 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に寄与するため、セキュリ ティの万全と安全安心の確保並びに自衛官アスリートの育成及び競技力の向上について、 所要の準備を進めているところです。 また、今般、防衛省・自衛隊は、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技 大会組織委員会(以下「大会組織委員会」という。)からの依頼に基づき、式典等大会運 営への協力を行うことを決定しました。 
1 セキュリティの万全と安全安心の確保(警戒監視、被害拡大防止対策等) 政府のセキュリティ幹事会において決定された「2020年東京オリンピック競技大 会・東京パラリンピック競技大会に向けたセキュリティ基本戦略」を踏まえ、大会の安 全・円滑な準備及び運営並びに継続性が確保されるよう、防衛省・自衛隊としても、適 切に役割を果たします。具体的には、 ・ 競技会場周辺を含む我が国上空の警戒監視 ・ 大規模自然災害等が発生した場合の被災者救援支援 ・ サイバーセキュリティ対策 等の任務に従事する予定です。
 2 自衛官アスリートの育成及び競技力の向上 現在、自衛隊体育学校の選手16名が、東京オリンピックの日本代表として参加します。メダルを獲得できるよう、防衛省・自衛隊をあげて支援します。
 レスリング(男子フリー74㎏級) 乙黒 圭祐(おとぐろ けいすけ) (男子フリー65㎏級) 乙黒 拓斗(おとぐろ たくと) ボクシング(女子フライ級) 並木 月海(なみき つきみ) (男子ライト級) 成松 大介(なりまつ だいすけ) (男子ミドル級) 森脇 唯人(もりわき ゆいと) 水泳(4×200mリレー) 高橋 航太郎(たかはし こうたろう) 近代五種(男子) 岩元 勝平(いわもと しょうへい) (女子) 島津 玲奈(しまづ れな) 柔道(女子78㎏級) 濵田 尚里(はまだ しょうり) カヌー(スプリント)(男子カヤックフォア) 藤嶋 大規(ふじしま ひろき) (男子カヤックフォア、シングル) 松下 桃太郎(まつした ももたろう) 射撃(50mライフル3姿勢個人) 松本 崇志(まつもと たかゆき) (ピストル(10m、25m、男女ミックス) 山田 聡子(やまだ さとこ) フェンシング(エペ) 山田 優(やまだ まさる) 競歩(50Km競歩) 勝木 隼人(かつき はやと) ラグビー(7人制ラグビー(女子)) 梶木 真凜(かじき まりん)
3 式典等大会運営への協力 (1)大会組織委員会からの依頼内容 自衛隊法第100条の3に基づき、約8,500名の隊員により協力を行います。 ・ 国旗等掲揚への協力 オリンピック及びパラリンピックの各種式典における国旗等の掲揚 ・ 射撃競技会場における医療サービスへの協力 陸上自衛隊朝霞訓練場において実施される射撃競技会場の観客用医務室における医 療サービスの提供 ・ 自転車競技における救急搬送への協力 自転車競技会場(伊豆)における、選手等が負傷等した場合の救急搬送 ・ セーリング競技における海上救護への協力 競技会場から選手用医務室までの選手搬送及び搬送中の船内における大会組織委員 会が手配する医師と連携した医療サービス ・ 会場内外の整理への協力 自転車ロードレースの沿道警備及び競技会場等における大会関係者等のセキュリテ ィチェック ・ アーチェリー競技、射撃競技及び近代五種競技における運営協力 大会組織委員会が競技会場において行う競技運営の補助 (2)式典等大会運営への協力の体制 大会組織委員会から依頼された内容を実施するため、陸・海・空自衛隊の隊員によ る東京2020オリンピック・パラリンピック支援団を編成(担任:東部方面総監) します。また、セーリング競技における海上救護への協力の実施については、横須賀 地方総監が担任します。